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カテゴリー: ヨガについて, 心とヨガ, ブログ
こんにちは!
春だと思い身体の芯が少しゆるんだら、この寒さ。
春が来るのを心も身体も待っていることに気づきました。
さて、今日はムドラーの力。について書きたいと思います。
ムドラーとは何でしょう?
ムドラーとは本来、印章や封印などという意味があり、エネルギーの流れを良くするテクニックの事です。
体を用いて一定の体位を組むムドラーもありますが、
主に使われているのは手で作る手印のこと。
手からは微細なエネルギーが流れています。
仏像や仏画を見ると手が様々な位置にあるのに気づきます。
異なるムドラーは異なるエネルギーを表しているのです。
例えば私たちが怒りを感じるときには手を拳にして固く握る傾向があります。
しかしこの手の形がさらに怒りのエネルギーを増加させることにつながることもあるのです。
怒りで拳を作っている時に、手を開いてその手を合わせてみると
エネルギーの流れが変わっていくことでしょう。
両手を合わせると、相手に対する慈悲・共感がおこり
なにか平和なエッセンスが身体中を巡る感覚が私にはあります。
両手を合わせるのはアンジャリームドラーと呼ばれています。
アンジャリームドラーは慈悲・敬意を意味します。
ガンジーが至近距離から暗殺されたとき、
彼は暗殺者に向かってこのように手を合わせ
マントラを唱えて亡くなったそうです。
何年も瞑想やヨガを実践し、
自分の命にさえ執着しないところまで到達していたのです。
命を奪われたその瞬間に、自分が取りたい態度を選択することができたのです。
突然殺された、驚きや怒りのなかで命を終えるのではなく、
暗殺者に向けて手を合わせ慈悲をそのまま体現できるようになっていたのです。
痛みや死への恐怖ではなく、怒りの対象になる相手に手を合わせ
全身に平和のエネルギーを巡らせていたことが想像できます。
この話を知った時
「私がヨガを通じて到達したい目標はこれだ」と確信しました。
命の最期の瞬間に手を合わせて全てのものに感謝しながらこの命を終えたい。
そのためには、ヨガを通じて
自分の人生の目的を知り、そこに向かいひたむきに努力し
物質はもちろん、自分の近い人々、自らの命にも執着のないように
真理の中で生きてくことができれば。と思っています。
まだまだ修行は続きます。
さあ、週末は暖かくなってヨガ日和になるでしょうか。